こんにちは。
私は専業主婦になってから初めて第3号被保険者という言葉を知りまして。
国民年金の加入者のうち、厚生年金、共済組合に加入している第2号被保険者に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者(年収が130万円未満の人)を第3号被保険者といいます。 保険料は、配偶者が加入している厚生年金や共済組合が一括して負担しますので、個別に納める必要はありません。
※日本年金機構ウェブサイトより
ということで、専業主婦が年金を払わなくて良いのはこのため。
最近、第3号被保険者が廃止されるかもというニュースを見てから、私の頭はそればかり考えてしまう。。。
月16,000円の負担増は相当痛い。働かなきゃいけないかもと思ってるわけです。
少子高齢社会で国の財政を健全化するには社会保障を減らすか税金や社会保障費を増やすかしかないと分かってはいるものの、いざ自分に矛先が向くと全力で反対したくなるのが性。
そしてGoogleで「第3号被保険者」と検索してみるとサジェストに出てくるのが
「第3号被保険者 ずるい」
保険料を支払わずに年金を受け取れるなんてずるい!
自営業の夫を持つ専業主婦は年金保険料を払わなければならないのにずるい!
という、サラリーマンや公務員の嫁以外からのバッシング。
実際に不公平だからなくそうという意見もあり、気持ちは分かるが、不公平をなくすために優遇されない人が優遇されるようにしようではなく、優遇されている人が優遇されなくしようとするのは日本人ぽいというかなんというか。。。
そもそもこの第3号被保険者は、働く夫を支える妻の内助の功を評して1985年に創設されたもの。
昔は専業主婦世帯が共働き世帯を上回っていたが、1990年代に数が逆転し、現在は2倍以上の差がついているそう。
働きながら家事も子育てもやる女性がマジョリティになるなら、マイノリティの声が弱くなるのは民主主義である以上避けられない。
それに、女もガンガン社会に出て働き、女性の地位向上に貢献するべきと思っているフェミニストからしたら、この制度も私も疎ましい存在だろう。
私もかつては社会で活躍する人間になりたくて、休日はスキルアップのためセミナーに参加したり、国家資格をとったりした。それこそLean In Tokyo(女性の社会での活躍を推し進める社団法人)のイベントにも2回行った。
でも、私はどうあがいても社会で上にはいけないし、実はしたくもないことに気づいた。
社会で活躍する女性は私とは真逆の性質を持っている。有名大学を出て、MBAをとって、鋼メンタルで、コミュ力があって、、、
そういう女性はすごいし尊敬するけれど、彼女たちの能力は少なからず先天的なものであるし、私にはそれがない。
そして、それに近づこうとするのは、私にとって精神的にも身体的にもキツすぎる。
結局、人生で一番幸せな時間というのは、専業主婦をやっている今に流れている。
もう、満員電車で毎日のように腹を壊して途中下車してトイレに駆け込んだり、上司に軽く怒られただけで会社のトイレで大号泣したり、仕事のプレッシャーで夜眠れなくなったり、土日も仕事のことが頭から離れない日々を味わうことがないのは幸せでしかない。
もし国家のために社会での労働を強いられるのであれば、私の労働の低パフォーマンスさは社会に許容していただかないと困るなと、いつか訪れるかもしれない労働に備えて精神防衛を固めようと思う。